食欲の秋：医薬品関連：肥満に効く【防風通聖散】とは
食欲の秋です。
肥満が気になる年齢にもなりました。
肥満治療はアメリカなどに比べると日本は遅れ気味。
日本肥満学会の「肥満症の診断基準と治療ガイドライン」などに基づき治療が行われる。
http://www.jasso.or.jp/data/office/pdf/guideline.pdf
食事・運動、漢方薬、処方薬、手術などさまざまです。
私自身は医薬品関連の仕事に就業しており
非常に身近な医薬品（市販薬）で【防風通聖散】というものがあります。
読み方は『ぼうふうつうしょうさん』
大学病院などの肥満外来でよく使われる漢方薬です。
また、
食欲抑制薬マジンドール（Mazindol）は、
サノレックスの商品名で、ノバルティスファーマから販売されている。
適応は食事療法や運動療法の効果が不十分な場合の高度肥満症です。
こちらは正式な処方医薬品です。
他には、
医療用医薬品では「ツムラ」とか「クラシエ」とかが出してる昔ながらの細粒（粉）だけど、
ドラッグストアで売ってるのは錠剤です。
医薬品（市販品）ですので生薬の含有量は医療用の4割ほどのものが多いです。
キキョウ 1.2ｇ
ビャクジュツ 1.2ｇ
カンゾウ 1.2ｇ
オウゴン 1.2ｇ
セッコウ 1.2ｇ
ダイオウ 0.9ｇ
トウキ 0.72ｇ
シャクヤク 0.72ｇ
センキュウ 0.72ｇ
サンシシ 0.72ｇ
レンギョウ 0.72ｇ
ハッカ0.72ｇ
ケイガイ 0.72ｇ
ボウフウ 0.72ｇ
マオウ 0.72ｇ
ショウキョウ 0.24ｇ
カッセキ 1.8ｇ
ボウショウ 0.9ｇ
が入っています。
・肥満抑制効果については関連論文がこちら。
T.Yoshida,et al.：Int.J.Obes.,19，717（1995）
作用メカニズムは
『褐色脂肪組織の活性化作用』
MSG肥満マウスに混餌投与したところ、褐色脂肪組織の活性化が認められた。
交感神経に働きかけるマオウ（エフェドリンを含む）
溜まった老廃物の排泄に働くダイオウ
脂肪を分解・燃焼する働きがあり、おなか周りの脂肪など、
肥満症の改善に効果がある。
また、便秘などにも効果的あり。
『肥満の人が飲むと、脂肪が減る！！ってことだ！』
63錠（パウチ）／1350円（税込1418円）
189錠（紙箱）／3500円（税込3675円）
毎食前または食間に1回3錠、1日で9錠だから
結構なお値段ですが
ダイエット系のサプリもこれくらいの値段ですね。
漢方薬は吸収があんまよくないんで、食前!!に飲むのが良いです。
食後だと効果は減ることが多いです。
また、医薬品のため、副作用もあります。
頻度は高くないですが。
含まれている生薬によって
高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害の人は飲む事ができないです。
あと下痢しやすい人とかも注意が必要です。
そろそろお腹周りが気になるようになりました。
まずは、運動からですね。
では、また。
